開催都市と実施日:オムスク (6月28日)
講師:菱田 祐次
実施時間:10:00-17:30
- 講座の概要
ロシア企業の経営者・管理者、及びロシア地方政府・自治体関係者に、セミナー(講座)という形で日本のモノづくりの強みを紹介し、品質・生産性向上に繋がる技術支援を行う。講義の中では、日本とロシアのモノづくりマネージメントの比較を紹介、より理解を深めてもらう内容とした。
日本のモノづくりの強みは、品質を基軸とした管理マネージメントの実践と製造現場における改善活動の積み重ねにより築かれてきた。この強さのベースになっているのは、入社以降継続される品質管理・原価管理等の各種現場管理教育、QC活動に代表されるチームスピリットや職場の一体感を醸成する取り組み等に代表されている。加えて、日本のモノづくりに従事する管理・監督者層の現場重視の姿勢が重要である。
- プログラム
- 講師自己紹介
- 講義:日露ビジネス交流の重要性
- 講義:日露モノづくりマネージメントの比較
(日露のモノづくりマネージメントを比較しその強み・弱みを解説。また、それぞれのマネージメントの強みがどう現場力に寄与しているのか、講師と受講者の双方向コミュニケーションで明確にする。)
4. 講義:日本のモノづくり現場の強み
(品質基軸のモノづくり、管理技術、現場の自立、経営者の姿勢)
5. 演習:モノづくり現場力向上の基礎
(日本のモノづくり現場の強み・弱みを解説。日常の活動として、5S、モチベーション向上、QC活動、改善提案がどのように実践されていくかを演習を通して理解を促す。また、現場マネージメントと改善活動を通じて、どう日本品質をつくりこんでいくかを解説。)
6. 演習:モノづくりマネージメントツールの活用
(アクションプラン、目標方策提案書、管理項目一覧表等の作成ポイント、達成するための日々のマネージメントを講義後、ケーススタディーでツールの活用演習を実施。)
7. 演習:モノづくり改善実習
(モノづくり現場の写真・ビデオ等を活用し、参加者各自が品質向上、コスト低減、納期短縮につながる現場モノづくり改善を演習にて体験。無付加価値作業の抽出・廃止、工程短縮、作業効率化、安全環境改善提案等が演習のポイント。)
8. 講義:中長期戦略策定について
(経営指標、モノづくり指標、目標値の設定、達成方策の立案)
9. 講義:日露ビジネス交流の発展
(「ロシアの産業多様化・生産性向上」プロジェクトの具体的施策として行う、ロシア企業の役員・管理者の日本研修の内容・成果を紹介)
10. 講義:日露文化交流の深化
(力強いパートナーシップに向けて、講師と受講者の双方向コミュニケーションを行う。)
11. まとめ(グループディスカッションを含む)
12. Q&A