開催都市と日付:カルーガ(6月17日)、ボルゴグラード(6月19日)
講師:津曲 公二、冨永 宏志
実施時間:10:00-17:00
1.講座の狙い
日本の製造業やサービス業の現場では従来から「カイゼン活動」が活発に行われています。カイゼン活動の目的は、品質を高めること、仕事をやりやすくすること、納期を短縮することな
どです。
このような活動は、上司の指示によることもありますが、多くは職場のチームごとに自主的
になされます。自主的な活動であることが最大の特長です。ですから、このような職場では、働く人たちに活気があります。職場は掃除が行き届いており、清潔です。自分たちのやったことが掲示され、自分たちでつくった設備や道具もあります。管理職と働く人たちとのコミュニケーションも活発です。
このカイゼン活動が企業戦略として採用され大きな成果を出した好例を紹介します。1990年代、業績が低迷していた日産の奇跡的な復活は、このカイゼン活動が大きな原動力になりました。
カイゼン活動が日本の社会や働く人たちのカルチャーを背景にしていることは確かなことです。しかし、日産復活を主導したのは日本のカルチャーには全く不慣れな外国人経営者でした。このことはロシアの企業経営に携わる方々に貴重な参考情報になると思われます。
今回の講座では、カイゼン活動が人材の育成につながることを紹介します。また、カイゼン活動を加速させるためには、関係する職場を横断する取り組みが必要になります。そのときに役立つ技法を紹介します。継続的な業績の向上につながるカイゼン活動の考え方とその実践についてお伝えします。
2.受講対象者
経営者、経営幹部、上級~中間マネジャー
3.講師陣
株式会社ロゴ 代表取締役社長 津曲公二(つまがり こうじ)
株式会社ロゴ ビジネスパートナー 冨永宏志(とみなが ひろし)
4.講座の実施形態
講義と例題演習、実務課題への適用演習:
座学のみではなく、例題演習、実務課題への適用、職場での実践にあたっての前提の確認などまで、チーム単位での討議や演習をおこないます。
注)時間的な制約がある場合は、講義と質疑応答となります。
5.プログラム(2日間)
(1)カイゼンの背景にあるカルチャー
1-1カイゼン成果の紹介~日本とロシア
1-2 カイゼン活動を支えるカルチャー
1-3外国人経営者がやったこと、やらなかったこと
1-4外国人経営者が見た日本企業の人材育成
(2)いまそこにある人材という資源を活かす
2-1人材マネジメントで従業員の満足度を上げる
2-2全体像を共有する技法でカイゼンをレベルアップする
2-3企業経営にカイゼンを組み込む