開催都市と日付:スモレンスク (4月16日), ベルゴロド(4月18日), リャザン (4月20日)
講師:松村 正之
実施時間:10:00-17:00
1.人を大切にする経営―日本企業の経営理念“「ものづくり」の前に「ひとづくり」”。
・企業経営の目的:第一義的には利益を上げること。社員教育の為にも安定利益必須。
・世界の企業の教育コスト:欧米企業の一人当たり研修費用は年間10万円。
2.社員に必要な3つのスキル
①テクニカルスキル(業務遂行力)②コミュニケーションスキル(コミュニケーション力、対人影響力)③コンセプチュアルスキル(問題解決力、業務管理力)
3.人材育成―日本企業の基本はOJT
・OJT:メンバーシップ制の日本企業は、新卒一括採用し、OJTにより業務教育、その後は年次人事管理。欧米流のジョブ性と異なる。
・0ff-JT:①職階別研修②職能別研修③テーマ別研修
・自己啓発:通信教育受講や資格取得等。多くの会社で奨励制度があり。
4.カイゼン活動をキーワードにした人材育成―組織で成果を出す仕掛け
・カイゼン活動(小集団活動)とは:
同じ職場内で、自発的に行う小グループ活動。全社的活動の一環として自己啓発を行い、各種手法等を活用して職場の管理、改善を継続的に全員参加で行うもの。
・カイゼンサークル(日本型)とカイゼンチーム(欧米型)の違い
・フレームワーク思考―カイゼンの各種手法(フレームワークとは思考の枠組みのこと)
例:クロスSWOT分析、マクロ環境把握の「PEST分析」、業界構造分析「5つの力」、アンゾフの成長マトリックス、製造業の3つの要素「QCD」・・・
・カイゼンチェックリスト―カイゼンの切り口
例:オズボーンのチェックリスト、動作経済原則のチェックリスト、サーブリックによる動作カイゼンのチェックリスト、合理化の3Sチェックリスト・・・
- カイゼン活動のためのチーム作り(小集団活動)
小さなカイゼンサークルからステップバイステップでマインド醸成。身近なテーマで明るく楽しくスタート。結果よりプロセス重視。カイゼンに終わりは無い。
日常カイゼン(全員参加型)、目標設定型カイゼン(組織横断型)・(同一職場型)
- カイゼン活動を支える環境整備
・トップが関心を持つ、言いたいことが言える職場、職場の見える化。
・成果を出す仕掛け:提案運動、サンキューカード、社内発表会、産業団体主催の交流大会
オフサイトミーティング、朝会。
- カイゼンのステップ<製造業の場合>―本社・管理系、開発・設計系除く
5S、ムダ取り、工程のカイゼン、仕組みのカイゼン、物流のカイゼン、日常整備
- 事例紹介
日常的なカイゼン活動before after / 目標設定型カイゼン活動