開催都市と日付:ロシア連邦 (11月11日)
講師:大橋 巌
実施時間:11:00-13:00
テーマ |
コロナ禍後の都市廃棄物の処理問題に日本の経験を活用する可能性をさぐる |
本講座の概要 |
日本センターがこれまで実施した都市廃棄物の処理に関する巡回講座および訪日研修等の内容を主な基盤としつつゼミ形式も採り入れ、コロナ禍後の都市廃棄物処理のよりよいあり方のための模擬提言書を受講者によって作案してもらうことを通じ、そこに受講者が政策担当者、事業者あるいは市民として有する現場での経験・知見を掛け合わせることにより、ロシアの地方での都市ごみ処理の問題に日本の経験がどのように役立ち得るのか、あるいはなぜ役立ち得ないのかについて認識と理解を深める。本講座は、①全体講義(都市廃棄物の処理問題および感染症対策に関する日本の経験)、②質疑応答、③ディスカッションと受講者自身による問題意識と講義内容の擦り合わせ、④まとめ―の構成となる。 |
主な講義項目 |
· 日本における廃棄物処理制度の概観と特徴 · 日本における廃棄物処理政策の課題と最新の動向 · 日本の廃棄物処理における感染対策 · ロシアにおける廃棄物処理制度改革の概観と課題(ディスカッションを含む) · 日本から見たロシアの廃棄物処理制度改革と日本の経験の活用可能性(ディスカッションを含む) · まとめ |
想定する参加者 |
当該テーマにて過去に日本センターが行った研修の受講者、政府機関、公共団体等で都市廃棄物処理の問題解決に関わる管理者・専門職、都市廃棄物処理事業に関連する団体・企業の管理者・専門職、環境保護団体の指導者、教育機関の教諭・学生 (大学生以上)、報道関係者など。 |
本講座の意義 |
都市廃棄物の処理問題はロシアにおける最重要の政策課題のひとつであるが、コロナ禍の到来による衛生条件と事業環境の激変により、その重要性は一層増している。これまで日本センターは巡回講座、訪日研修、現地企画講座を機動的に展開して当該テーマにおけるロシア側のニーズに積極的に応えてきたが、個々の講座・研修がばらばらに企画され、かつそれがロシア側にどれほど有効たり得るかの検証には十分な注意が払われて来なかった。本講座では過去に実施された巡回講座および訪日研修の内容をベースとしてゼミ形式も採り入れ、受講者が地域ごとにあるべき都市廃棄物の処理問題の解決法を検討するに当たり、日本の経験を参照して自ら思考してもらうことにより、日本センター事業の相乗効果の増大とロシア側のニーズへの対応のさらなる深化を図る。 |