開催都市と日付: ノヴォシビルスク州, ケメロヴォ州, アルタイ地方, クラスノヤルスク地方, ハカシア共和国
講師:松村 正之
実施時間:10:00-12:00
講演要旨
◆目的
日本には350万社の中小企業がありますが、その特徴は長寿企業が多いことです。これらの長寿企業は大規模自然災害、戦争、感染症等、幾多の危機を乗り越えてきました。その結果、大企業に成長した企業もあれば、小さいままで長寿を保っている企業も多く存在しています。本講座では今回の感染症の影響をどのように乗り越えようとしてるか、過去の様々な危機をどのように乗り越えてきたかの事例を中心にして報告させていただきます。セミナー参加者の企業経営の参考にしていただくとともに、日本企業に関心をもっていただき、今後の経済交流のきっかけになれば幸いです。
◆講義に際して
1. 日本とロシアでは文化や制度が異なり、企業の経営手法は異なると思いますが、企業の目的は安定した収益を継続して達成するという点で同じものとしてお話します。
2. どこの国にも大企業から零細企業まで様々な企業があり、その経営は様々ですが、規模にかわらず自社の理念を達成するために努力している企業を紹介します。危機に際して拠り所になるのは経営理念です。
◆主要な内容
1.危機を乗り越える中小企業・・・日本企業の歴史
今パンデミックのさなかで多くの中小企業が危機に瀕しています。しかし、日本には多くの老舗企業があり、幾多の危機を乗り越えてきました。
2.コロナ禍の中小企業の現状
2.1 業種別の影響と課題認識
2.2 倒産状況
2.3 失業者の状況
3.事業環境変化への対応事例
3.1 強みを活かして新市場へ進出
3.2 デジタル化で競争力を高める
3.3 世代交代や事業譲渡で雇用を守る